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ポケモンGO

 とにかく大評判なのである。これをやらないのでは経営者として時代感覚とずれてしまう。で、ある日、街でSNSを見ていたら、前からスマホを見つめながら歩いてくる人がいる。「ははあん、これがボケモンGOか」かと思った瞬間、私はまだやっていないことにあせりを感じた。「やらなければ」と思えば、あとは簡単。なにせ、スマホのストアから無料アプリをダウンロードして、インストールするだけなのだ。最初は位置情報の根本であるGPS機能をオンにしていなかったり、スマホゲーム自体に慣れいないので、とまどったこともあったが、コツがわかれば簡単。

 ポケモンを探して歩き出すと、ただちに見つかった。スマホの中にモンスターがとびだしてくる。ARという技術を使って、実際の景色と合成されるので、あたかもそこにモンスターがいるように見える。もともと幼児から小学校低学年向けのゲームだからモンスターのキャラクターはかわいいが、目の前の景色の中にでてくると臨場感が違う。これをスマホを操作して捕まえる。捕まえると、スマホの中に今まで捕まえたモンスター達が表示される。これから、そうしたモンスターを育成したり、戦わせたりとまだまだ楽しい仕掛けがあるようだが、それはこれからおいおいと。

 結論。これは大人まで夢中になるのは無理はない。われわれはインベーダーで青春をすごしたテレビゲーム第一世代である。遊びと言えば麻雀でもパチンコでもなくTVゲームという世代の草分けでもあり、こうしたゲームにもそれほど違和感はない。面白いものは面白い。ただ、さすがに世代的にポケモンGOの元になったゲームボーイ版のポケモンは経験してこなかったから、育成や戦闘といったところの原理がいまひとつわからない。これらがすでに常識として組み込まれた世代なら、さぞ興奮するだろう。

 ポケモンGOは人工衛星からのデータで自分のいる位置を正確に割り出すGPSと、コンピュータの仮想世界と現実世界を組みあわせるARを使ったゲームである。よくよく考えると子供の遊びに使うにはもったないともいうべき超ハイテク技術を駆使している。

 実はARというやつ、印刷業界ではこの新技術を味方につけようと、色々な試みが行われてきた。印刷関係の展示会などでもよくお目にかかった。カードゲームをやりながらカードをスマホで写すとモンスターがカードの上に立ち上がるといった類いのシステムだ。印刷業界としてはこのカードの印刷はもちろんのこと、これと組み合わせるARを市場に売り込むことに未来をみていたわけだ。しかし、正直言って印刷業界からヒットは産みだせいないまま、ポケモンGOという大ヒットが他所から生まれた。

 つまり印刷とARの組み合わせではヒットを生み出せなかったが、GPSとARの組み合わせでは大ヒットがでたことになる。もちろん、ただ単にGPSとARを組み合わせただけでヒットしたわけではなく元祖位置情報ゲームINGRESS以来の位置情データの蓄積、元々のポケモンというコンテンツそのものの人気も大きく寄与しているとは思う。ゲームは時代時代の最新技術を貪欲に吸収しつつ、次々に才能をえてあらたな文化を生み出し続けて
いる。

 逆に言うと印刷業界および出版界は、漫画や小説はじめ莫大なコンテンツの蓄積があったにも関わらず、これをARとうまく結びつけられなかったことになる。これは大いなる反省点だ。たぶん、これからポケモンGOの二番煎じ的なゲームは山ほどでてくるだろう。漫画のキャラがスマホの中で暴れ回るような。

 ただ、今印刷業界にとっては、本当に必要なのは、二番煎じではない。なにか根本的に違うあたらしいもの。今
はスマホごしでないとARが使えないが、これを、紙の表面に特殊な加工をするだけで、ARとなるようなものを作るというのは・・できないかな。

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