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カウンタープロジェクト

COUNTER プロジェクト

Counting Online Usage of NetWorked Electronic Resourcesの略である。オンラインジャーナルの利用統計を世界的に標準化しようというこころみで、イギリスを中心に多くの海外学術出版社が参加している。標準サイトはhttp://www.projectcounter.org/である。
オンラインジャーナルに載った論文がどれだけ読まれているかというのは、そのオンラインジャーナルの価格や、その掲載されている論文の学術評価に密接に結びついてくる。論文の評価については、被引用率という指標が有名だが、それ以上にその論文がどれだけ感心をもって読まれたかというのは大きな指標となる。図書館にしても、実際に読まれているまたは読まれる可能性の高い論文の多いオンラインジャーナルを購入しようとするのは当然で、その意味でオンラインジャーナルの利用統計は大きな意味をもっている。

しかし、その利用統計は標準化されてこそ意味がある。雑誌の販売部数が実売部数とかならずしも一致しないのは「よく売れている」ということ自体に宣伝効果があるからである。販売統計を偽って、または偽らないまでもうまく誤解をまねくように表現して、売り上げをよく見せかけることはよくある。オンラインの場合も、利用統計そのものを偽造するのは論外だとしても、統計の取り方次第で誤解をまねくような利用率を出すことは可能だ。同じ人が短期間に2回クリックするのを2回とそのまま数えるとか、実は見られていない失敗のアクセスを数えるとかするだけで統計は大きくかわってしまう。

こうした問題を防ぐために、利用統計を標準化しようというのが、COUNTER PROJECTである。すでに欧米のおもだった出版社はすべて加盟しているといっていい状況で、COUNTER基準にもとづかない統計レポートはあまり価値がなくなってきている。この状況を受けて、2006年から日本のJ-STAGEでもCOUNTER準拠のレポートをだすとしている。

(2006.2.18)

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