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医中誌WEBバージョンアツプ

日本のオンラインジャーナルは官主導で進展しているが、こと医学関係に関しては、民が参入している。医学関係は元々、症例照会の需要が強い上に、大学だけでなく、病院・開業医から製薬会社・医療機器会社まで市場が広く、充分に商業ベースになるからである。

中でも医学中央雑誌は文献検索のための書誌情報と抄録を収録した冊子体をすでに100年以上前から刊行してきている老舗である。同誌は編集の電子化の進展とともに、1992年CD-ROM版を発売、2000年にはWEB版の運用を開始している。この過程で急速にインターネット化が進行し、紙版はすでに刊行を中止、CD-ROM版も今年度を最後に発売をやめるという。

この医学中央雑誌刊行会は2005年7月4年ぶりのユーザー会を行い「医中誌WEB」の大幅なバージョンアップを発表した。もともと医学中央雑誌は文献検索のためのものであって、論文全文を収録した一次データベースではない。「医中誌WEB」も文献検索の機能は充実していたが、今までは論文の全文テキストへのリンクはなく、文献を「医中誌WEB」で検索しても、実際にその論文を読むには、別途、紙の文献にあたるか、書誌情報をたよりにオンラインジャーナルを探す必要があった。次回のバージョンからはオンラインジャーナルへのリンクをはじめるという。つまり「医中誌WEB」で検索されたものは元の論文がオンラインジャーナルで存在していれば、クリックひとつで原論文に到達できることになる。
 
リンク相手としては、Pubmedをはじめ、Crossrefなどの有力な海外リンクセンター、国内でも、国立情報学研究所のCiNiiや民間のアナログPDFデータベースMedical Online、サンメデイアの電子ジャーナルサイトPier Onlineなどが予定されているという。

医中誌WEBの普及(1日15万アクセス)を考えると、この影響力は大きく、日本語の雑誌のデータベース化をいっそう推進していくことになると思われる。その他に図書館の雑誌検索システムであるOPACとも連携し、オンラインにない場合でも、図書館の所蔵状況が簡単にわかるという。大変な進化である。今後の「医中誌WEB」の動向から目が離せない。


2005/07/28

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