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日本の機関レポジトリの責任は?

Pub Med Central の方針が日本の学会に思わぬ反響を呼び起こしている。Pub Med Centralが公開一年後に全文のPub Med Central での公開を「強く推奨」したことはこのBlogでも書いてきているが、その前提となるのは、Pub Med Centralが無料で収集・公開することである。これは大手出版社に依存しない独立系の学会にとっては、Pub Med centralというオンラインジャーナルが新しくできたに等しい。つまり、大手出版社に頼まなくても、オンラインジャーナルができ、しかもアメリカの有力なサーバーに論文が載るということが可能になるわけである。

日本の学会の多くは海外出版社と契約を結べるほど力が強くなく、J-Stageのような官立のサーバーに載せている場合がほとんどだ。しかし、J-Stageの国際的知名度に対しては日本の学会からは不満が強い。ここにPub Med CentralがJ-Sstageと同じ無料サーバー提供を申し出たということは日本の学会にとっては心が動かざるをえない。もちろん、医学生物学系に限る話だが、多くの学会ではPub Med Centralへの掲載に積極的な準備をはじめている。

Pub Med Centralには、イギリスにも同様の動きがあり、アメリカの本家と強力なリンク関係になると言われる。ではなぜ、日本がそうならないのか。J-Stageの国際的認知が低いままなのはなぜなのか。やはり日本では有力な学会が、すべて巨大出版社やPub Medに向かっているのが原因ではないか。日本の研究の多くは、日本の科研費や、日本の大学の研究費でもってまかなわれているのにその成果が日本の機関レポジトリに載らない。又は載せたくないというのはなぜなのだろうか。

日本の機関レポジトリはもっと収集に向けてNIHのような強力な意志をもって積極的に動きべきだろうし、またそれを受けて国際的な発信により積極的になるべきではないか。

(2005/7/1)

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